No.2205 (無料コラム)非公開化して再上場した会社の業績が非公開化前より悪化してますけど?もう一回非公開化しますか?
以下をご覧ください。非公開化前のある会社の業績です。この会社が非公開化したのは2018年3月です。※平成29年3月=2017年3月

以下はこの会社の再上場後(再上場は2024年12月)の業績です。

そして今期の業績見通しです。再上場したばかりですが、今期の業績見通しは2025/3期と比べてトントンですね。大丈夫?達成できそう?
https://ssl4.eir-parts.net/doc/287A/tdnet/2717457/00.pdf

この会社の名前は「黒田グループ」と言います。旧村上ファンドに大量の株式を取得され、取締役派遣の株主提案も可決されました。当時の社名は黒田電気です。
結果、MBKパートナーズによるTOBが実施され非公開化されました。どうでしょう?非公開化した結果、黒田グループはよい会社になったのでしょうか?利益水準は非公開化前より低くなっていませんか?しかもよく見ると、理由はよくわかりませんが、連結の従業員数も減っていますね・・・。非公開化した結果、本当にいいことがありましたか?
「黒田グループは旧村上ファンドに株式を38%も買われたから仕方がなかった!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、それを経営陣の保身と言うんですよ。アクティビストに大量に株を買われて、アクティビストに出ていってもらうために仕方がなく非公開化した?経営陣が腹をくくって「会社にとって何のメリットもない非公開化などしません」と毅然と突っぱねるべきだったのでは?旧村上ファンドに経営陣がクビにされるのを嫌がって、MBKパートナーズを頼ったんでしょう?それが保身ですよ。「会社」の中長期的な利益を全く考えていない非公開化だったということです。
旧村上ファンドに38%も買われてしまうような状態にしていた経営陣に責任があります。
他、アクティビストとは関係なく非公開化して再上場した会社も見ておきましょうか?まずはツバキナカシマ。上場廃止2007年5月、再上場2015年12月。
非公開化前

最近。最終利益が大きく赤字になっている期もありますね。利益水準的にも非公開化前のほうがよい会社のように見えますが・・・。

ツバキ・ナカシマの株価・・・なんもいえねえ・・・

そしてワールド。上場廃止2005年11月。再上場2018年9月。
非公開化前

最近。ちなみに「2005年11月 長期的、持続的な企業価値の最大化を図るため、MBOによる株式の公開買付けを行い、上場を廃止」って書いてありました。MBOをした結果、長期的・持続的な企業価値を最大化したのかどうか微妙な感じ。ツバキ・ナカシマも同じなのですが、財務体質は悪化していますね・・・。まあそうなりますわな。

そしてワールドの株価・・・配当を増やしている影響なのかな?

みなさん、これがMBOをして再上場した会社の業績です。MBOをした意味、ありましたか?美辞麗句を並べてMBOをしましたが、その美辞麗句を達成できている会社になっていますか?これがMBOです。単に私利私欲を満たすだけです。
ちなみに豊田自動織機はMBOではありませんし、私利私欲というわけではありませんが、非公開化する意味が感じられません。以下、お時間のあるときにでもどうぞ!
