2026年09月01日
No.2405 栄研化学に関する記事の間違い。個人株主はカギを握っていない
この『栄研化学対ダルトン、鍵握った個人株主 MBO巡る暗闘に不満の声も』という記事ですが、指摘内容が間違っていると思われます。個人株主が鍵を握っているといった指摘やMBOに対する批判を記載していますが、そういう問題ではありません。まずこのような局面で個人株主がカギを握ることはないし、栄研化学の個人株主比率は18.22%。
MBOについては以下の東洋経済さんに掲載していただいた記事『上場企業経営者が知っておくべき「買収防衛策」① 株主が守りたいものとは? 防衛策を発動できる本当の理由 2026/8/28東洋経済』をご覧ください。東洋経済の記事のほうが正しいです。
しかし日経さんはよく「個人株主が鍵を握った!」っていう記事を書くのですが、間違っていることが多いように思われます。以前、フジテレビに対するダルトンの株主提案でも同じように個人株主がカギを握っていると指摘していましたが、あの記事は個人株主比率の見方が間違っていました。有価証券報告書の「所有者別状況」に記載している「個人その他」の数値は自己株式が含まれていますし、テレビ局の場合は名義書換を拒否された株式も含まれていることがあります。フジテレビの個人株主比率は一見30%を超えているのですが、本当の個人株主比率は12%程度しかありませんでした。まったく個人株主はカギを握っていなかったということです。
そして、この栄研化学のケースですが、このケースにおいてはここを見る必要があります。
