2025年05月14日

No.2022 買収防衛策を廃止したタカラトミーの株価は下がっとるよ

昨日タカラトミーが「平時型買収防衛策」の廃止を公表したことについて、以下のような記事がありました。

タカラトミー、買収防衛策の廃止を決定 大量買付に対する新しい方針も発表 株価上昇につながることも

https://gamebiz.jp/news/405592

買収防衛策は、経営陣を守る側面が強いため、これを廃止することは株主重視の姿勢を示したことと受け止められるだけでなく、資本市場からの圧力や買収の障壁が下がることなどの理由から株価上昇につながることが多い。同社株の動きが注目される。

タカラトミーが平時型買収防衛策の廃止を公表したのは昨日5月13日(火)15:30です。昨日の株価終値は3,110円ですから、この記事の通り、買収防衛策の廃止が株価にとって好材料なら本日のタカラトミーの株価は上がるはずです。

しかしながら・・・タカラトミーの本日の始値は・・・2,976円です・・・。平時型買収防衛策を支持する立場の私のことをご存じの皆さんは「さぞかし鈴木は株価下がれ!と祈っていたことだろう」と思ったでしょう。祈ってませんよ。だって私、タカラトミーの株主なんですから。子供たちのために株主優待をもらいたいがために1,000株もっています。

https://www.takaratomy.co.jp/ir/stock/stockholder.html

どうしてタカラトミーは買収防衛策を廃止したのに株価が下がったのでしょうか?これでしょうかね?

https://kabutan.jp/news/?b=k202505090202

正確なことはわかりませんが、買収防衛策を廃止したけど株価が下がっているのは、今期の業績見通しが影響しているのかもしれませんね。ということで、買収防衛策って株価には何の影響もないんですよ。正確に言うと「平時型買収防衛策は」です。さらに正確に言うと「平時型買収防衛策の導入・継続・廃止は、それ単独で公表されることは少なく、だいたい決算発表などと同時に公表されることが多いため、株価への影響を分析することは不可能」です。ただ、以下の通り、かつてGMOは買収防衛策の継続を株主総会開催日の朝8:30に単独で公表していたことがあり、株価には何も影響がないように見えました。少なくとも平時型買収防衛策は株価に何ら影響しないと思いますよ。

https://ib-consulting.jp/column/4134/

https://ib-consulting.jp/column/4145/

ただし、買収防衛策が株価に影響を与えることもあります。以下をご覧ください。

有事型買収防衛策の導入・発動を決議し、ニデックによる買収提案が撤回された牧野フライスの株価です。もちろんニデックの真の撤回理由は有事型買収防衛策の発動ではないと考えますが、有事型買収防衛策の導入・発動は確実と言ってよいほど株価に影響を与えますよ。だって買収提案に期待して株価が上がっているところに、それを阻止する可能性のある施策を導入・発動するというのですから、株価に影響をあたえるに決まっているでしょう。

よっぽど23億円?のアドバイザリーフィーが発生する有事型買収防衛策のほうが株価に影響を与えるでしょう。

https://ib-consulting.jp/column/5505/

私、この23億円のアドバイザリーフィーの話、これから一生クライアントに話し続けますから。しかもこれだけじゃないでしょうに・・・。

なお、私は付加価値のあるアドバイスには高いお金がかかるのはわかっていますし、そういうアドバイスをしているアドバイザーにはきちんと支払うべきと考えます。しかし、付加価値がないくせに高いお金を請求したり、普段から「平時型はダメだ!有事型にすべきだ!」と言っていたりするアドバイザーを批判し、軽蔑しています。

 

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