No.2017 ニデックはいったんTOBを撤回する?
以下の通り、牧野フライスがニデックのTOBに対抗して発動する買収防衛策をめぐり、ニデックの差止請求を東京地裁が却下しました。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOTG140HI0U5A410C2000000/
東京地裁は牧野フライスの対抗策について「敵対的買収の阻止に向けられた伝統的な意味での買収防衛策ではなく、競合する提案の受領や検討等のための合理的に必要な時間を確保することを目的とした対応にとどまる」と判断。ニデックの申し立てを却下することを7日決定した。
でしょうね。かつて夢真に敵対的TOBを実施された日本技術開発が、検討時間と情報の確保を目的にTOBの一旦撤回を求めて株式分割を実施するとしました。夢真はTOBの撤回事由の1つとして株式分割の実施をあげていたため、実施されたTOBを撤回することができました。日本技術開発としては、時間と情報を確保することが目的だし、株式分割を実施してもTOBを撤回できるのだから損害は発生しない、だからいったんTOBを撤回してくれという主張でした(ざっくり)。(※訂正:撤回はしていませんでした、私の記憶違いです!すみません)それを裁判所が認めたので、今回の牧野フライスの要請も判例から考えたら認められる=ニデックの差止請求は認められない可能性が高かったと言えます。
で、牧野フライスの買収防衛策ですが、同社のプレスによると以下のようなことが記載されています。
https://ir.makino.co.jp/news/pdf/2025/20250410_3.pdf

記事によると「東京地裁の決定を受け、ニデックは東京高裁に抗告ができる。抗告を見送れば、牧野フライスが6月に開く定時株主総会で過半の支持を得られた場合に対抗策の効力が生じる」とあるのですが、これ、ニデックが今やっているTOBを撤回したらどうなりますかね?上記プレスにはこうも書いてあります。

今日、公開買付撤回届出書を提出して今やっているTOBを撤回し、明日以降、あらたにTOBを31営業日以上でかけたら買収防衛策の発動対象にならないのでは?「地裁で負けちゃったね。まあ勝てばラッキーくらいにしか思っていなかったから想定内。いったんTOBを撤回してまたやるか」って感じでは?まあ、ニデック側もそれはわかっているでしょうけど。
ただ、その場合、定時株主総会をTOB期間がおそらくまたぐことになるので、定時株主総会を活用した新たな対抗策をうたれるリスクはあるのかもしれません。
ちなみに先述の日本技術開発にはその後、エイトコンサルタントという会社がホワイトナイトとして登場しました。さて、牧野フライスにホワイトナイトは登場するのか?牧野フライスはニデックに対して「時間確保のためにTOBを5月9日以降にせよ」としていたのですから、本日5月8日あたりにはホワイトナイトが登場しないと・・・という状況かな?さて、誰がどういう馬に乗って出てくるのやら。
※2025/5/8(木)9:55追記 とりあえず、牧野フライス株を100株取得しました。
