2024年07月12日

No.1819 たぶんダイドーリミテッドは丸木さんの株主提案をすべて受け入れたほうがよかった

まあ結果的にストラテジックキャピタル丸木さんも旧村上ファンドの村上さんも、ダイドーリミテッドの大規模株主還元を受けて全株売却して出ていってくれたので、ダイドーリミテッド的には「ああ、これで本業に集中できる!」と思ってらっしゃるかもしれません。

ちょっと異なる視点から見てみますと、村上さんが株主に登場しダイドーリミテッドと面談していたので、当然ダイドーリミテッドは村上さんの存在は知っていたわけです。だとすると、ダイドーリミテッドにとっての脅威はまさに「丸木と村上の共闘」です。組まれてしまうとかなりやばいわけです。

結果論になってしまいますが、これ、ダイドーリミテッドは丸木さんときちんと協議し、丸木さんの株主提案を受け入れたほうがよかったんじゃないでしょうか?ようは、丸木さんが支持する取締役を過半にしてしまえば、仮に村上さんが大規模株主還元の実施を強烈に主張してきたとしても、丸木さん側の候補者が過半を占める取締役会はさすがにその案は呑めないです。

というのも、露骨すぎるでしょ?今回の大規模株主還元で丸木さんは全株売却したわけですが、事前に出したプレスでは以下の通り「今般のダイドーの発表内容については、弊社から提案したものでも、事前に同意したものでもございません」とおっしゃっています。さすがに丸木さんも「うちがやれって言ったんじゃないよ!売り抜けのために会社にやらせたんじゃないよ!」と主張しています。絶対に批判されるとわかっていたんでしょう。そりゃそうです。あれだけダイドーリミテッドに「本業を立て直せ!」と言っておきながら、ソッコーで売り抜けたんですから。さすがに「オレがやらせたんじゃない!」って言っておかないとまずいです。

https://stracap.jp/wp2/wp-content/uploads/2024/07/81b9d3aafc50738a4c21aa8129841d18.pdf

ということは、仮にダイドーリミテッドの取締役会の過半が丸木さんが送りこんだ取締役だった場合、そこに村上さんがやってきて「おい!大規模株主還元せーや!」と言ったとしても、丸木さん側の取締役は「いや~、さすがにムリっす」と言ったでしょう。だって丸木さんの売り抜けのために、丸木さん側の取締役が大規模株主還元を決定したと見なされるのは避けたいはずですから。こんな還元をやって丸木さんが売り抜けたら、それこそその取締役会、アウトでしょ?

それに村上さんにいくら強烈に交渉されても、裏側には丸木さんの議決権32%が控えている訳ですから、たった数%しか株を持っていない村上さんなんて怖くありませんよ。

これ、村上さんがいることがわかっていたら、(たられば、仮定の話、結果論ですみませんが)丸木さん側の提案を受け入れるというのもおおいにアリでしたね。

ダイドーリミテッドさん、やっぱりYouTubeで反論している場合じゃなかったんですよ。丸木さん側の候補者を過半にしてしまったほうが、短期的な大規模株主還元策、会社を疲弊させてしまうような還元策は取れなかったんです。

作戦負けです。

 

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